【講義ノート】人類学B 2019/10/28

パーソナリティや認知機能の遺伝率と小進化についての概論(「パーソナリティと遺伝子」、「認知機能・パーソナリティの小進化」)を終えた後、自然人類学と文化人類学にまたがる、人類学の中心的なテーマでもある、親族構造論へと話題を移していく。

現代社会・近未来社会における人類遺伝学の科学社会学的位置づけについて、「個人向け遺伝子解析」の社会的意味についても並行して論じてきたが、今回は、とくにSFのような近未来的技術である「DNA婚活」を中心にとりあげることで、性と生殖の進化生態学へと話を結びつけていきたい。

配偶システム・婚姻制度について、自然人類学的な視点からは、サル類の一種としての人類の進化史を振り返り(「人類の進化と大脳化」)、類人猿と現生人類の配偶システムについて種間比較を行う。(「ヒト上科の配偶システム」)文化人類学的視点からは、人間社会における婚姻と出自の規則について概観する。(「単婚と複婚」「出自の規則」)

(なお次週11月4日は学園祭期間で、講義も休講となる。)



2019/10/20 JST 作成
2019/10/28 JST 最終更新
蛭川立