【講義ノート】人類学B 2019/11/11

前回の講義では、個人向け遺伝子解析サービス、とくに「DNA婚活」の話が長くなってしまったが、ここから、性と生殖の生物学、親族と婚姻の人類学へと話を続けていきたい。

ただし、遺伝子と文化について、「認知機能・パーソナリティの小進化」の中の、遺伝子と文化の共進化についてすこし補足しておきたい。

配偶システム・婚姻制度について、自然人類学的な視点からは、サル類の一種としての人類の進化史を振り返り(「人類の進化と大脳化」)、類人猿と現生人類の配偶システムについて種間比較を行う。(「ヒト上科の配偶システム」)文化人類学的視点からは、人間社会における婚姻と出自の規則について概観する。(「単婚と複婚」「出自の規則」)

また、進化生物学を人間の社会に適用するにあたって生じる、いわゆる自然主義的誤謬についても重ねて触れておきたい。



2019/11/10 JST 作成
2019/11/11 JST 最終更新
蛭川立